このレビューはネタバレを含みます
内田春菊氏の母性(というか母乳… )を感じずにはいられない作。
キモ要素を網羅。
父(遠藤憲一さん)と母(内田春菊さん)、そして娘と息子の４人家族。そこに不埒な謎の居候(渡辺一志さん)も加わる。何故この人は我が物顔でこの家に居ついているのかなんてわざわざ考える必要ナシ。この図々しさってなんか「家族ゲーム」の吉本先生みたいだったw 殆ど家族間だけのお話だった点も「家族〜 」ぽかった。
冒頭の近親相姦シーンは、最愛のデニス・ホッパー様作「アウト・オブ・ブルー」のあのシーンを思わせる部分があった。家族全員の救いようのないぶっ飛び加減も「アウト・オブ〜 」だなぁ…。
とにかく全てがもう、しっちゃかめっちゃか。
ほんと、アウトオブブルー。
家庭内暴力＆布団叩きコレクターの息子。
殺人＆死姦＆バラバラ死体遺棄のエンケンパパ。
息子がいじめられている様子を見てエロさを感じてしまうエンケンパパ。
挙句いじめっ子達を皆殺しにしてご満悦なエンケンパパ＆春菊ママ。
死臭消しの為、笑顔でスーパーに消臭剤を買いに出かける春菊ママ。
黒いゴミ袋作の服を着て、まあるく二箇所に穴を開け、そこから噴乳しまくる春菊ママ。
ビニール傘をさしてそれを見ている居候。
春菊ママが母乳を撒き散らした床に寝そべる息子。
いつしかこの家族の奇行の撮影係になっていた居候。
他にもえげつなさ満載。。。
この当時だったらエンケンさんがハ◯スシチューのCMなんて絶対ムリ。
居候(ビジター)も含め、家族全員が春菊ママの「母乳」で繋がったみたい… 。
