恭介

ファイト・クラブの恭介のレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
3.9
ゲームに続きフィンチャー作品。
フィンチャーの拘りと計算された
破茶滅茶ぶりが最高に楽しい作品。

フィンチャー監督はセブン以来
オープニングクレジットから
気合いが入っているので始まってすぐ
映画に没入する事が出来る。

セブンなんて、今まで気にした事なかった
タイトルデザイナーという職種がある
事も知ったし、担当したカイル・クーパー
の名前も覚えてしまった。

因みにミッション・インポッシブルの
1作目やアベンジャーズ、ギャレス版ゴジラも彼の仕事だ。

また、喧嘩でボコボコにされた顔の
特殊メイクはセブンに引き続き大御所
ロブ・ボッティン。
みんな大好き(まだ言うか笑)遊星からの物体Xを生み出した天才が担当。

フィンチャー監督の作品に対する
拘りは病的なぐらいで、そんな彼の
イマジネーションを具現化出来る
クリエイターの皆さんは素晴らしい。

それは役者さんに対してもそうであり
セブンで意気投合し、再度組んだ
ブラピとのケミストリーが作品を
更に面白くしているのは言うまでもない。

ま・・出来たらワールド・ウォーZの
続編でまたタッグを組んでくれたら
良かったのになぁー。

とにかく、ブラピが最高っ。
タイラー兄貴っ!ってむさ苦しい
オッサン連中が寄ってくるのも
頷ける兄貴ぶりだ。

まぁ実際は・・・ネタバレになるから
言えないけど(笑)

フィンチャー監督のトリッキーな
演出とブラピ&ノートンの両極端な
キャラクター演技がガッチリ噛み合い
一歩間違えたら、中学生が考え付いた
ようなストーリーなのに、どんどん
引き込まれしまう。

ルールNo.1
ファイトクラブのことを口外するなっ
ルールNo.2
ファイトクラブのことを口外するなっ

ええ、真似しましたとも(笑)

喧嘩自慢しているYouTuberの皆さんは
このファイトクラブを見習って頂きたい。
いや、真似されても困るが(笑)

本作には色んな風刺や皮肉が込められて
いるけど、別に深読みする必要はないし
ブラピ&ノートン率いるファイトクラブの
活躍を楽しめたら、それでアリ。

ファミリームービーにポル◯映画の
一コマを挟むなどの
ゲラゲラ笑えるイタズラのシーンなんか
最高にくだらなくて面白い。

地下の一室から唯一無二のカリスマ性で
のし上がり、「宿題」と称した小学生が
思いつくようなイタズラレベルから
世の中を変えるテロ行為に及ぶまで
駆け上がっていくファイトクラブ。

やってる行為は真似しちゃダメだが
タイラー・ダーデンのカリスマ性を
持ち合わせたいもんだ(笑)
恭介

恭介