アギゴン

みなさん、さようならのアギゴンのレビュー・感想・評価

みなさん、さようなら(2003年製作の映画)
3.3
TSUTAYA掘り出し物と書いてあったので、借りてみました。
ガンに侵され余命幾ばくもない父の病状を母から聞かされ、息子は仕方なく仕事の休暇を取り父を見舞いに帰る。2人の間には昔から深い蟠りがあった。父は病に掛るまで大学の教授だったが、その私生活は自由奔放で、女性にだらしなく、彼は結婚当初から浮気を繰り返し、妻を悩ませ、懲りることなく好き勝手に生きてきた。
そんな父を息子として許せず、反面教師で社会的にも息子は誠実に立派に成長して行った。
だが母は母自身バカバカしく感じるほど、憎めず、父を愛していた。その母の為に息子は、不本意ではあるが父が心地よく旅立って行ける環境を作るために、お金を使い出来る事は全て整えて行く。
父に纏わる人々に連絡をし、集結させ、束の間の温かい家庭を演出する。
そして、父の最後の日が近づいて行く。

この作品は親子関係も夫婦間も複雑でしたが、なんだかんだ、この家族はこんな形でも、愛すべき家族であったのかと思いました。あんなに確執があったら、私はあそこまで出来ませーん。(いくらお金があっても)
お父さんは愛と性に生きた人だったんだな〜。最後の夢が少年の頃に観た興奮したシーンが浮かんで来るのだから。

でも、なんか羨ましい。みんなそばに居てくれたのだから。
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