杉咲花さんが最近注目している女優さんなので、鑑賞してみました。
……重いテーマの作品でした。
前に「ひとくず」と言う作品を鑑賞したのだけど、これも「親と子」の関係性が酷く悪い環境で生きてきた者達の苦悩と再生を描いた作品でした。
親による子供虐待。
自身の心と体に違和感を感じるトランスジェンダー。
親の介護を一人でしているヤングケアラーなど、様々な悩みを抱えている若者たちのが身動きも取れずただ｢家族｣という名の呪いに縛られ、声にならない救いを求めている。その苦しみを汲み取る事が出来たのは、やはり同じ苦しみを経験してきた者たち。
声を上げるにも上げる事が出来ず、辛い日々を過ごし、心が悲しみで叫んでいても、誰にも気づいて貰えない。そんな彼らを｢52Hzの鯨｣に例えていました。
※52Hzの鯨の事はググってみてください
杉咲花さんは心の苦しみの底辺でもがいて生きている人物を演じるのがとても上手いと思いました。
今作品も痛々しくも、強く立ち上がって行く女性を見事に演じていたなぁー。
志尊淳くん（安役）も難しい役柄を演じていた。彼の顔立ちってどことなく佐久間由衣さんに似てるゥ（個人の感想）
今日もどこかで、声なき声を上げて苦しんで泣いている子たちの声が誰かの元に届いてくれますようにと、思うしかない歯がゆさを感じながら鑑賞した映画だった。
美緒ちゃんHzなら（小野花梨）誰にでも届くんだろうに😟
