色んな意味で「大逆転」な映画である。
派手で単純明快で大笑いできる。
80年代のアメリカンコメディらしい痛快で楽しい作品だった。
原題の''Trading Places''のとおり、立場を逆転させることでミラクルやハプニングが次々と起こる。
ホームレスはお金持ちのエリートの立場を、エリートは貧乏人の立場をと、交換させられることで今まで知らなかった世界を体験することになる。
ただ、作品のテーマである立場の逆転というのが、単にこの二人のことだけで終わらないのがしびれる点である。
まだ当時そこまで有名ではないエディー・マーフィーが、主演の一人を演じている。
コロコロ変わる表情、特にいたずらっぽい表情が彼を憎めないと思うポイントなのだと思う。
無駄にお色気を入れてくるのは気になったが、テンポの良い展開とありえない設定だけど筋の通っている点など、観ていて楽しくて爽快な気分になる作品だった。
