Ricola

不思議惑星キン・ザ・ザのRicolaのレビュー・感想・評価

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)
3.3
ただ妻におつかいに頼まれただけなのに、なぜか宇宙人にワープさせられてしまい他の星に降り立ってしまった…。
この冒頭のシーンからも、作品のゆるい雰囲気は十分に伝わってくる。


クーとキューのみを発話するこの星の住人たちは地球人と見た目はほとんど同じであるが、謎ばかりである。

皆乗り物を所有してそれで移動し、住居ともしているようだ。それぞれ乗り物は個性豊かである。空を飛ぶ鉛の物体のようなものや、檻がついてる骨組みがむき出しの車のものもある。攻撃に向いているもの、防御に向いているものなど、さまざまである。

ひたすらゆるい雰囲気が漂う。銃での攻撃も、ゆっくり発射されて着地も優雅だったりするため、素早さを作品全体を通して感じられない。それは作中の音楽も大きな理由のひとつだろう。緊張感があるべき場面でも音楽はなんだか間抜けな雰囲気を醸し出すからだ。

政治や社会批判的な側面は正直よくわからなかったが、独特の世界観に困惑しつつも引き込まれた。
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