彦次郎

モダン・タイムスの彦次郎のレビュー・感想・評価

モダン・タイムス(1936年製作の映画)
3.9
資本主義の追求により機械化した労働環境と非人情性に塗れた社会で懸命に生きる男女を描いたコメディ。作者の代表作として有名。というより歯車に巻き込まれるシーンのインパクトが強烈です。
ベルトコンベアでの騒動と強制食事マシーンは表現は古くも本質的な点で現代社会と変わらない気もします。
Wikipediaによるといくつかのシーンでドイツ映画からの盗用有り(後年金も払っている)との事。監督・脚本・製作・主演・音楽を1人で行う天才でも模倣からのインスピレーションは必要であるという好例では無いでしょうか。世間的にもチャップリンというビッグネームも評価の一部にあった可能性もあります。
サイレント作品ながらも後半で自分の歌声も披露。改めて才能の高さに感服です。
彦次郎

彦次郎