言わずと知れた押井守監督による劇場版2作目。
昨今では珍しくない所謂ループものの原点的な位置づけであり、うる星やつらをメタ的に捉えた異色作。
登場人物が徐々に違和感に気付いていく過程の不気味さや夢現な浮遊感が映像から感じ取れる。
また、本シリーズらしいドタバタ劇も全く損なわれている訳ではなく楽しめた。
路地裏の風鈴のシーンと夜の校舎のシーンが特に印象に残った。
視聴者の意見がより可視化される現代で同じことをやるのはかなりハードルが高いが、原作あり作品でも前衛的なものを目にしたいよなと思わされる。