ニクガタナ

クィーンのニクガタナのレビュー・感想・評価

クィーン(2006年製作の映画)
3.5
97年イギリス。ダイアナ元妃の交通事故死に振り回され、しきたりと信念と、マスコミに煽られた民衆との間で揺れるエリザベス女王の苦悩。女王好きか、英国王室御用達監督なのか「ヴィクトリア女王 最期の秘密」とおんなじスティーブン・フリアーズ監督作品。当時の自分はお騒がせなダイアナ元妃に呆れてたので、死亡のニュースに関しては「皆何騒いでんの?」って感じで冷めた目で観てた記憶。大好きなヘレン・ミレン目当てで観たが、これはイギリス人じゃないと正しく楽しめない気がする。王室のあり様が我が国と違いすぎて事態が想像しずらい。仮に雅子皇后が亡くなったら私はそれを悲しめるかなぁ?英国王室は愛されてるなぁ。さすが世界一の王室。本作で米アカデミー主演女優賞を受賞したヘレン・ミレンの貫禄の表情芝居や良し。一昨年車で事故起こしてた旦那のエディンバラ公を演じるのがジェームズ・クロムウェルなのが嬉しい。チャールズ皇太子のダメっぷりが気の毒になるほど。だいぶ本人に寄せたキャスティングのブレア首相を持ち上げすぎではなかろうか?ダイアナ元妃の葬儀の当時のニュース映像にスピルバーグとトム・ハンクスが一緒に映っていてなんか嬉しかった。
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