このレビューはネタバレを含みます
久しぶりに不思議系ブラック・コメディーの佳作を再鑑賞。
正直色々な映画を観てきて、今観直すとここまでの高評価でもなく、想ひ出補正込みでの評価ではあるけど、それでもやはりこの作品の雰囲気、脚本に映像と音楽は好み。
映画『デリカテッセン』や『ケロッグ博士』や『未来世紀ブラジル』を彷彿させる作品で、今ではジェームズ・ボンド役で有名になったダニエル・クレイグ、公開当時前後は有名作に多く出演していたトニ・コレットらが出演しているのに、それでも現在フィルマークスで60名ほどしか観ていないのは残念で仕方ない。
孤島に建つホテル・スプレンディッドとは、独特の食事法と厳格な規律で美と健康を提供し、治療を目的とする施設である。
ここからネタバレ〜
心理学では“食と性(エロス)”は密接な関係にあるというが、最後のそそり立つ(勃つ(笑)あのケーキはアレを表している様で、強欲ババァはこれでも喰らいやがれ!っとボイラーの入り口にツッコミすべてを終わらせる盛り上がりは清々しく、ラストの締めもほっこりと微笑ましい。
エンドロール後に少しエピローグがあるのもコメディーとして巧い!
2017年74本目