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ジュラシック・パークのdm10foreverのレビュー・感想・評価

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)
4.0
【世界を変えた一本】

これは自分が大学2年か3年の正月に当時付き合ってた彼女と観に行った作品。

当時は元日なんて街中でも殆どお店はやってなくて、二人でぷらぷら札幌の街を歩いていたときに、とある劇場の手描き看板(懐かし~~)に書かれた「ジュラシックパーク」の文字とT-REXのシルエット。
前から僕が「観たい!観たい!」と言ってたので、じゃあ暇だし観に行こうかという事になり二人で劇場へ。

 ちょっと照明を落とした感じの階段を昇ると、シックな感じのロビーに出る。ポップコーンの香ばしい香りと、ほのかに混ざる煙草の煙の匂い。

『あ~映画館だ』

何度来ても新鮮な感じで迎えてくれる大好きなロケーション。

お互い飲み物やらお菓子やら買って座席へつくと意外にもお客さんが多いことに驚いた。
≪正月早々することない人って結構いるのね(苦笑)・・・≫と。

「そういえばこの前バイトの先輩がさ~」なんてたわいもない話をしていると、「ビーー!」というちょっと大きめのブザーと共にゆっくり暗転する劇場・・・。

今のシネコンとは違って昔の映画館って、もっとシンプルだったし壁なんかも汚かった。
だけど、あの空間は本当に特別に用意されたかのような場所で、今の便利なシネコンでは絶対に表現できない「観る前のドキドキ感」と「観終わった後の余韻」を与えてくれた。
だから今でもはっきり覚えてる・・・・。

ちょっと脱線しましたが・・・。
本当にスゴイ映画だった。
観ていてなんだかわからないけど涙が出てたのを覚えてる。
子供の頃から「恐竜博士になるんだ!」って豪語しながらも、でも本物を見ることは出来ないんだよな~なんて妙に悟っていた小学生時代。
あの頃の僕に言いたい「ジュラシックパークがお前の夢を叶えるぞ!」って。
CG云々とか野暮なことはやめましょう。
僕は目の前に広がったあの世界が全てでした。遺伝子操作とかパークの経営哲学とか、色々な見方が出来るユニークな作品であると同時に、今まであと一歩だった僕たちの夢を映像という形で表現してくれたすべての人に感謝です。

その後続編も含め、沢山の「後続」が続きましたが、この映画こそが「恐竜」を現代に蘇らせたキセキの一本ですよ。感想がありすぎて、ここでは書ききれない!
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