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ヒューゴの不思議な発明のgのネタバレレビュー・内容・結末

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

フランス、パリの駅の時計台の中に1人でこっそりと暮らすヒューゴ。ヒューゴは父親と修復していた機械人形を直すために盗みを働いて、ジョルジュに見つかってしまう。
ジョルジュの養子であるイザベルが身につけていた鍵が、機械人形を動かす最後の部品であった。ヒューゴとイザベルはその鍵を使って、機械人形を動かすことに成功した。その人形が描き出した絵は……


以前のわたしは、
「フランス?時計台?このおじいさん嫌な奴だ~ハートの鍵だ~✨機会人形が動いた~…………(眠)」

この映画の良さが全くわからなかったんです。泣
今思えば時計台の中の、歯車が入り組む様子も、機会人形が生み出すあの絵も、駅の中の何とも美しい装飾も、それらを一層引き立たせる映像も。子供らしくワクワクすればいいのに、そこらへんに全く興味を示せなかった。泣泣

でも二度目に観た時、上記についてはその美しさにめちゃくちゃ感動。✨
こんな素敵な駅に行ってみたい!!時計台の中に入ってみたい!!

そして勿論、最後まで眠くならずに夢中になって観ました。

機会人形が描いた絵が、昔ヒューゴのお父さんがヒューゴに語ってくれた映画だというのも、そこからジョルジュに繋がっていく所も良かった。

映画を始めて観た時の人々の様子、素敵だなぁと思った。どれだけの人が映画に夢中になって、夢を馳せただろうか!!
(だからこそ、映画の中の人達と同じように、映画館で観たかった!!!……といっても公開当時のわたしにはそんな気は全く起こらないだろうけど…泣)

そして心が傷ついたジョルジュがヒューゴと接していく中で、少しずつ元の自分を取り戻して行き、最終的には映画を人々に魅せることの楽しさや、嬉しさを再度感じるようになっていくのは観ててうるうる。涙

映画を観るのも素敵だけど、映画を提供する側に立って、お客さんのワクワクした顔、驚いた顔、笑った顔を見るのはもっともっと素敵なんだろうな、と思った。

「機械は一つでもパーツが欠けていたら動かない。この街を一つの機械だとすると、僕も君も、無くてはならない必要な存在なんだ」とヒューゴが言っておりましたが、
ジョルジュはヒューゴがいなかったら、最後のように元の自分を取り戻せなかっただろうし、ジョルジュがいなかったら多くの人に映画を提供する人がいなかったなぁ、と思うと本当にその通り。
大きい括りで考えると、一人一人なんてそんなに必要不可欠なものでもなくて、一人いなくなったところで新しい一人がそこを埋めるだけのように感じるけれど、
「人との繋がり」を考えると、必要じゃない物なんて無いなと思える~

ヒューゴがお父さんと修復していた機械人形を、健気になおそうとしている姿も、素敵です。
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