キャッスルグレンギャリ

お早ようのキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

お早よう(1959年製作の映画)
4.1
U-Nextで鑑賞。小津安二郎は筆者還暦過ぎて「東京物語」しか観ていませんでした。
「仕事と人生に効く教養としての映画」(伊藤弘了著)で著者が小津安二郎を詳しく分析、日本映画史上No.1の監督と評価されていたので、確かめる意味で、小津作品を観ていくことにしました。
「東京物語」は好きな部類に入る作品であるものの、他の作品はどうか、果たして合うものか、少し不安があり、本作を選びました。本作は決して代表作ではないものの、80分と短く、コメディということで手掛けやすかったわけです。

腹を抱えて笑うコメディではないものの、子供の頃こういうことがあったなあ、近所付き合い、隣家とは意外と不仲はこういうことがきっかけなんだなあ、とほんのりしたおかしさを楽しめました。しかし楽しめたのは筆者の年齢が年齢だから、若い人が観たらどうなのか、とも思えます。
奥さんたちが和服に割烹着姿なのが印象的。それと中井貴一はやっぱりお父さんに似ているなあ。