まーしー

ハッピーフライトのまーしーのレビュー・感想・評価

ハッピーフライト(2008年製作の映画)
4.0
パイロットやCAのほか、管制官やグラウンドスタッフ、整備士など、飛行機を取り巻く人々を描いたコメディ。
ホノルル行きの国際線が、離陸後、機体トラブルに見舞われる——。

本作で描かれているほどのトラブルはそうそう発生しないものの、クレームや乗車拒否など、私たちの知らないところでは多くのドラマがありそう。
本作では、そのような業界の裏側をユーモラスに描いている。

その中でも、CA役の綾瀬はるかの天然っぷりがキュート。魚の機内食を勧めるあまり、ビーフの機内食の扱いの酷さには笑った。
こうした天然な子が、同僚の女性CAからいじめられるのも想像がつく。やはり、女の園は怖い。
CAのチーフを務める寺島しのぶのお局さま感が半端ない。ずしりと重みを与え、キャピキャピした若手連中を引き締めている。また、クレーマーに対しても動じることなく、同時に部下をも守る姿勢には感銘を受ける。

綾瀬はるかや寺島しのぶのほか、時任三郎、田辺誠一、田山涼成、岸部一徳、吹石一恵、田畑智子など、名立たる俳優陣が出演。
彼らが「飛行機」を仲介して紡ぐ物語は、見応えがあるだろう。

多くの人の奮闘があってこそ、私たちの快適な空の旅が実現していると認識できる作品。
気軽に鑑賞できるので、興味があればぜひ。