ネブュラー

ハッピーフライトのネブュラーのレビュー・感想・評価

ハッピーフライト(2008年製作の映画)
4.3
楽しいわ〜、、!
航空会社のトリビア的描写は、純粋に「へ〜」と感じるし、飛行機が飛ぶのに、こんな色々な人々が関わっているのか!と感心する。
人物キャラクターが多いにもかかわらず、一人一人のキャラの特性がちょっとした描写で、はっきりと分かるようになっていて、愛着を持って自然に鑑賞することができた。
実生活で見て自分の中にある人物像(特にCA)と、映画キャラクターとのギャップがコメディとして、面白い。当たり前なんだけど、キャラクターがみんな人間的なんですよね。
矢口監督の映画では、何かを成し遂げる過程の泥臭さがしっかり描かれがちですが、航空業界という一見華やかな部分が目立つ世界を舞台にしたことは、矢口さんの良いところがより引き立っていたなあ。
その舞台で泥臭い過程が描かれることで、ギャップ的面白さや、自分たちに近い人間的キャラクターが試行錯誤する姿に感情移入できる。
劇中、綾瀬はるかがいってるように「つらくない仕事なんてないんだよ」という言葉がリアルに感じるし、現実でも9割5分が地味な仕事の積み重ねですよ。
今回の見せ場であるトラブルによる緊急着陸というエンディングに向けて、各所関係部署が9割5分の仕事を時にはリアルに、時にはコメディ的に描いてみせた矢口監督見事。

宇多丸さんが言ってるように、「超適度に楽しめる」映画でした。
ネブュラー

ネブュラー