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白い家の少女のYouのネタバレレビュー・内容・結末

白い家の少女(1976年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ジョディ・フォスター、サスペンス、発掘良品、の三拍子を目にして深く考えず選んだ作品だったけど、あらま!
そんな昔の映画だったとは!
ジョディ・フォスターは子役出身だったのね。
美少女はすごい。上下地味なベージュの野暮ったいトレーナーとズボンでもまばゆいばかりにかわいいもん。
こりゃ変態ロリコンおじさんも黙っちゃいませんわ。闇に堕ちた水木一郎みたいな顔しやがってこの野郎。
でもゴードンを殺したからね。許されませんね。目がセクハラだし死刑です。
ゴードンのことが気になって再生途中で止めて撮影裏話読んじゃったもの。

古い映画だからサスペンス演出に捻りはないけど、それだけに、演技力や人間関係上の心理描写、描かれたドラマの丁寧さが作品に綺麗に落とし込まれて、単なるドキドキハラハラ映画ではない生命力が生まれているように思う。
地下の扉がバッタンバッタンするところはサスペンシャルだった。

これでリンは心安らかに生きていけるのかな。
大人に打ち勝つために13歳が取れる手段はあまりにも少ないよね。
ハレット親子がいなくなってもリンの周りに証拠はないし(傘も埋めたのではないかな)、あの夜マリオに扮したロリコンおじさんがリンの家に来てるなんて作中の限りでは誰も知らないのではないかな。
ロリコンくんがいなくなっても時代のある種の大らかさと田舎町の平和維持のためにもみんな大して騒がないだろうし。
穴掘るのは大変だけど、地下が空いたからまた防腐処理して安置したらいいよ。
心理的にアイツを家においておくのは気持ち悪いけどね…
ただ、愛ゆえに共犯関係になったカップル(まして共犯関係になったからこそ結ばれたカップル)は破滅に向かうのが昔から定石。
マリオが好奇心から足を突っ込んでいたのだとしたら、単純にいつかバレて終了、という未来が想像できるけど、
協力の理由が愛であるなら、物語のゴールはバレるバレないや見つかる見つからないではなく、やはりそれ以上の罪や孤独、愛、不安、絶望、憎悪、死そのものやなんかをすべて包括した、「破滅」しかないのだろうなぁと、白い家の陰気くささとシンクロした気持ちで観終わったのでした。
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