「M.ロドリゲスに武器持たせときゃ間違いない。」
かつてのTVシリーズが原作とのことですが、そちらを見ていないのであくまで本作に限ったレビュー。
派手なヒーロー的アクションを期待すると少々ガッカリしてしまうかもしれない。まずこの作品を見る前には軍隊系特殊部隊と警察系特殊部隊の性格の違いを知っておいた方がいいだろう。軍隊系は敵を制圧することを目的とし、警察系は人を守ることが大前提なのである。映画等の登場により英雄視されがちなS.W.A.T.であるが、実は彼らも見えないところでは地道に訓練を重ねており、時には失敗することもあるということが描かれている(特に飛行機を使った訓練風景は面白い)。だから、そうした視点から警察系部隊を描いたものとしては、本作は正統的な作品といえる。
それにしても逆にリアル路線を追い過ぎて、麻薬王が最初に捕まるシーンが間抜け過ぎたりする難点はある(車の整備不良って・・・)。ちょっと悪役としての存在感が物足りなかったかなぁ。