umihayato

ヒューマンネイチュアのumihayatoのレビュー・感想・評価

ヒューマンネイチュア(2001年製作の映画)
5.0
動物になりたい人間
動物として育てられた人間
動物に文明を教え込みたい人間

この3人がごちゃ混ぜになる設定だけで既に面白い。

元は猿だろうが、染色体が1本しか違わないとか色々言おうが
人間は人間。ただの動物。
自分の欲求を満たすために、したたかに行動し、騙し、操り、
はたまた欲求を餌にして、誰か一人が欲求のために大勢を統治したりまでする。
これが「自然界と違う」かとか同じかなどは最早わからないことなのでどうでもいいことだ。
これが人間界のシステムで
人間はそういうものだ。
笑い蔑み惨めになろう。
迷うことはない。
ネズミだって教えこめば餌を取るためにヒッチハイクする。
いいラストシーンだった。

自然賛歌の終わりと共に人間賛歌も終わる。システムとしての共存の道を探すべきだと思った。
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