イチロヲ

ザ・虐待 女体いけどり篇のイチロヲのレビュー・感想・評価

ザ・虐待 女体いけどり篇(1987年製作の映画)
3.0
闇組織によって拉致された女性たちが、山奥の洋館にて奴隷化のための調教を受ける。日活ロマンポルノ末期「ロマンXシリーズ」の一遍。オリエント21製作。

洋館に引きずり込んだ一般女性を奴隷に仕立て上げる、スラッシャー映画のような作風。しかしドラマはあってないようなものであり、女性調教師・葵マリーによる、SMパフォーマンスを見るための作品とするのが正しい。

プレイ内容は、緊縛よりも身体への打擲がメイン。ミミズ腫れが浮かぶまで打擲を続けて、奴隷化の宣誓へと誘導させる手法。後半になると、海上でのクレーン宙吊りと命に関わる水責めが登場。民家から見える範囲内で撮影を敢行している。

著者は「自分自身と静かに向き合っている女性の姿」を嗜好しているので、第3者が身体を傷つける行為(血を見る行為)は、あまり好きではない。だが、「主人もまた隷属者に隷属している」という倒錯関係に落とし込む、ラストの着地点はグッド。
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