本作は思春期の自分に心の傷を負わせた、耐え難きトラウマ映画である。
シュワちゃん演じるスパイが紆余曲折の末、自分の奥さんに謎の「プレイ」をさせるというくだり。
ティーンの娘もいるまぁまぁいい歳の真面目なオカンにですよ？
ランジェリー姿でセクシーダンスを強要するオトンですよ。
ところが、踊り始めるとみるみる「オンナ」の顔になっていくオカン。
それを午後ロードかなんかで観させられる当時思春期発症中の俺ね
…あぁこれが噂に聞く地獄かと。
映画の内容はとっくに忘れた今でも、目をつぶるとくねくね踊る母が出てくるという後遺症が…まるで『トレインスポッティング』でヤクを絶ったユアンマクレガーだ。
あれから15年くらい経ち、今回改めて「旦那」という視点で観ることができた。
トラウマを克服したのだ！
また、夫婦における普遍的なテーマを扱った作品でもあった。
「男は船で女は港」っていうが、いつまでも帰港しないで魚ばっかり釣ってると港がどっかにいっちゃうかもしれん。
旦那さんはこの夏、奥さんを誘ってテロリストに立ち向かってみては？
