emily

ミリオンダラー・ベイビーのemilyのレビュー・感想・評価

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)
4.3
31歳のマギーはボクシングに自分の人生かける決意を固め、フランクに弟子入りを志願する。許せされる時間をすべてボクシングのトレーニングに当て、フランクと一緒に連覇を重ねていく。フランクには娘がいたが、一方通行の手紙は読まれることもなく、またマギーの家族もマギーに冷たく、やがてフランクとマギーの間には家族も性別も超えた深い信頼関係が生まれてくる。しかし輝かしい時は長く続かず、百万ドルのファイトマネーを賭けたタイトル・マッチで悲劇が起こり、全身麻痺になったマギー。それを支えるフランクが最後にとった行動とは・・

前半は熱いボクシングを通しての成り上がりスポーツドラマ。ヒラリー・スワンクの体が締まってく感じや、表情が研ぎ澄まされていく感じは見事。負け知らずのマギーが見事に転落する、そのギャップの描き方も衝撃的で、観客へのメッセージ性も際立つ。

フランクの取った行動は正しいかどうかはここで問う問題ではないが、どちらにしても彼の代償は大きいであろう。ただ救いなのはマギーは短くとも濃い人生を送り、”よい人生”だってといえる人生を送ったということだ。

ただだらだらと人生過ごすのも
短くとも濃い人生を送るのも
どちらも価値があると思うが・・

一度きりの人生、”いい人生だった”といえる人生をチョイスしたい。
emily

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