Dachiko

ホステル2のDachikoのレビュー・感想・評価

ホステル2(2007年製作の映画)
3.5
『ホステル』の正統な続編。
前作のスピード感ある飽きさせない展開を引き継いでいる。さらに、殺される側の視点だけでなく、殺す側の視点も描かれているという稀有なスプラッター映画である。

紹介サイトによると、前作よりスプラッター描写がエグくなったとされてたので借りて見たのだけれども、全く望んだエグさではなく物足りなかった。美しいお姉さんが異常なおっさんの大事な部分を切り取るシーンがあったのだが、その箇所も平常心で見れてしまったので物足りなかった。

しかし、物足りなかったのはこれくらいである。ストーリーの内容も尺が短いこともあり、飽きるポイントがない。ぶっちゃけ話の流れは前作と全く同じなのだが、そこに殺す側の視点を挟みこんだことによって前作とは全く違うような雰囲気を醸し出している。

2人の資産家が今回、初めて組織を通じて人殺しを体験する。これを勧めた方の資産家が言うには、人を殺すことによって誰も自分を見下さなくなり、畏怖の対象になることができる、のだそうだ。もう1人も最初は乗り気ではなかったものの、どんどん本性を表していく様が滑稽だった。