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ランボー/怒りの脱出のKuutaのレビュー・感想・評価

ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)
3.1
エクスペンダブル(消耗品)ってここから来てるのか。1985年はロッキー4の公開年でもある。この頃のスタローンは本気でソ連を憎んでいる気がする。

ベトナム帰還兵の悲哀と狂気を抑えた筆致で描いた傑作「ランボー」のヒットを受けて作られた今作。キャラ説明が不要なため、かつての職場であるベトナムにいきなりランボーを放り込み、抑えた筆致なんてクソ喰らえと言わんばかりに無軌道な暴力で暴れ続ける1時間半。感情移入なんて全く出来ない殺人マシーンっぷりだが、あの恋愛要素は流石に不器用過ぎてちょっと笑えた。

完全に娯楽作にシフトしたとはいえ、作中でランボーが最も怒りの声を上げる相手が誰なのか、といった見せ場作りには一作目の香りも残っている。

脚本はスタローンとジェームズ・キャメロン。ラジー賞作品・脚本の2部門受賞ながら、これだけ後世にパクられた映画も少ないだろう。63点。
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