泣きっ面にwindows8

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちの泣きっ面にwindows8のレビュー・感想・評価

4.2
⚫︎数学の才能はあくまできっかけにしかしていないのが、良い意味で意外。
⚫︎ウィルだけでなく、カウンセラーのショーンもも剥き出しになって、人間と人間が響き合う美しさを描くのが好印象だった。一発目のカウンセリングでショーンがブチギレしちゃう...このシーンこそ、この映画の肝の象徴。美輪明宏なんかとは訳が違う。
⚫︎ショーンが滔々とウィルを指摘する長回しシーンは圧巻。「君は世界に、自分の体と魂をぶつけて生きているか?」「君から学ぶことは何もない...本に書いてある」「君自身の話なら喜んで聞こう...君に興味があるから」。全部自分のことを言われてるみたいで、泣いちゃった。
⚫︎ただ流石に性善説すぎる。彼女がヤンキー友達を見たらドン引きするだろうし、友達が全員良いやつなわけがない。蹴通そうとする者も必ずいる。そのバランスは整えて欲しかった。
⚫︎あとショーンもウィルと同じ傷を抱えていたからこそ救い出すことができた...的文脈から抗っていたい。誰かを理解するのに、同じ傷跡は必要ないと信じたい。
⚫︎それにしてもスタンドバイミー的な要素ってめっちゃ普遍性あるな。
⚫︎スポーツヒューマンって番組で、カウンセリングだけで切り取ってる回があったな。