泣きっ面にwindows8

トップガン マーヴェリックの泣きっ面にwindows8のレビュー・感想・評価

4.8
⚫︎完成度が高すぎて震えてしまった。
⚫︎「続編を作ること」の正解を見せつけられた。30年の時を経て老体になったマーヴェリック。AIの登場で業界は下火。若者たちはいうことを聞かない。とりわけグースの息子の反発心は堅い。そんな逆境の中、「背中を見せること」「相手を信じること」「相手に相手自身の力を信じさせること」を皺皺の身体で伝える美しさたるや。
⚫︎特にラスト...旧機に乗って、新機と競り合うシーンは号泣した。今作のテーマ(新旧対決)に噛み合っているだけでなく、前作への愛とオマージュも重なり、何重もの幸福感に満たされた。
⚫︎脚本うますぎ。最初の15分でマーヴェリックの変わらない破天荒ぶりを見せつつ、今作の最大のミッションを伝え、緊迫感を持たせる。キャラクターと緊迫感...この2つをどれだけ序盤に紹介できるかが極めて重要なのだと感じた。
⚫︎会議で怒るのかと思いきや、最後は相手に任務を託す...というオマージュも良かった。言ってしまえば、ただの会話というシチュエーションであんなに面白くできるんだ。
⚫︎一番好きだったセリフは「だが今じゃない」。
⚫︎マーヴェリックが実力のあるおじさんだったら良かったけど、社内で小馬鹿にされているおじさんだったらどうなるんだろう。彼らが若者たちに伝えられることはあるんだろうか?俺は絶対あると信じたいし、切り取ってみたい。