ギズモX

ランボー 最後の戦場のギズモXのレビュー・感想・評価

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)
4.7
【右の頬を殴られる前に銃で撃たれる世界で】

ランボーシリーズの第4作品目。
キリスト教支援団体がミャンマー軍に連れ去られたのでランボーが救出に向かうという、壮絶な銃撃戦が繰り広げられる物語。
スタローン監督作品の最高傑作の一つ。

2や3がエンタメ色の強い作品だったのに対してこの映画はメッセージ色が強く終始シリアス、
自分なりにいろいろ考えさせられる作品だった。

僕はこの映画からは政治的な過激な思想はあまり感じられなかった。
実際にNGOに携わっている人達のことも悪く言う気はないんだろうなと思っている。
多分、ランボーのこの怒りは、人の尊厳を平気で踏みにじってる人達や、安全な場所から正義感を振りかざしているだけの人達に向けられているのではないだろうか。

だからこそ『世界には残忍な弾圧が行われてる場所があって、それは遠い世界の話ではないことを知ってほしい』
そして『そんな悲惨な現実に対してどう向き合えばいいかをを自分達の頭でよく考えてほしい』ことを伝えたかったんだと考察してます。
彼は"最高の兵士"なんだから。

あと彼、昔の時より絶対に強くなっているよね。
故郷に帰ることができて本当に良かった。
でも戦いは終わらない!

【こんな地獄に好んで来たい奴はいない】
【だが、俺やお前達の仕事場はここだ】
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