【感想】
ルカ・グァダニーノ監督のリメイク版の公開に合わせて観てたやつ。あれはリメイクというより、ほぼ完全に別物だったけど。
とにかくダリオ・アルジェントの“俺の芸術を見ろ！！”とでも言いたげな、やりすぎにも感じられるほど美術がガンガンに威圧をかけてくる70年代後期の映画界の勢いを投影したハイテンションホラーでした。笑
原色でバンバンに攻め込んでくる常軌を逸した照明や、冒頭のタクシーでの会話の齟齬の時点で漂う不穏な空気…そしてインパクトのある死に方の数々、個人的には蛆虫のくだりが1番イヤ〜な薄気味悪さを感じました。
脈絡なく異常な現象が放り込まれるのが楽しくもあり、怖くもあり、引っかかる部分ではあるものの、それこそがこの作品が生み出した“ホラー映画という枠を飛び越えた快楽”なのでしょう。
