さすらいの雑魚

サスペリアのさすらいの雑魚のレビュー・感想・評価

サスペリア(1977年製作の映画)
3.0
純度100%のダリオ・アルジェントです。
渦動する色彩と鮮血へのフェティシズムが満ちて溢れて溺死しそう。
昔DVDで観てるはずなのですが、今回シネマスコーレさんのスクリーンで観ると新鮮というだけなく、圧力すら感じる残虐で華麗なシーンがダリオ・アルジェントの美学を語り尽くす風で、映画は映画館で見るべきものだなと納得です。
これほど印象が違うと言うことは、おそらく画面のサイズが観客に伝える得る情報量を規制しているのでしょう。小さい画面では目に入らない情報も大画面なら目が拾う。そして無意識のうちにも脳には届き情動に影響をあたえる。と言う事なのかと勝手に推察したのです、まぁこれは素人考えですが。
アマデウスが映画館のスクリーンを前提に創造した芸術作品を、後世の凡才がTV画面やタブレットあたりで見てわかった気になるなんて、それはそれは傲慢の極みと言うことなのかな?と、少しだけサリエリ気分を味わった雑魚でした😁