【 職人ロン・シェルトン、今回はバスケ 】
舞台はL.A.ヴェニス・ビーチ。
賭けストリート・バスケットで日銭を稼ぐ白人と黒人が一獲千金を夢見て奮闘するスポーツ・コメディドラマ。
監督:ロン・シェルトンは、元プロ野球選手だけに、スポーツ作品を撮るのが得意！プレーだけでなく人物描写含め、丁寧なんだと思う。今回はバスケ(厳密にはピック・アップ・バスケット= 2人組で得点を争う）カテゴリー。
代表作品には
「さよならゲーム 」(1988) 野球
「ハード・プレイ」 (1992) バスケ
「タイ・カップ 」 (1994) ゴルフ
「ティン・カップ 」(1996) 野球
「マイスウィートガイズ」(1999) ボクシング
など、、
監督のスポーツ題材以外での代表作品はポール・ニューマン主演の「ブレイズ」(1989)があった。この映画のヒロイン(ストリッパー)を演じたロリータ・ダヴィドヴィッチはロン・シェルトン監督夫人で数多く監督作品に出演してる、そんな関係。
本作、「ハードプレイ」はウェズリー・スナイプスとウディ・ハレルソンという個性派俳優の起用自体が大成功だっだと思う。ふたりの容姿、喋り、性格のコントラストがどこか'アンチ'バディムービーのタッチになっていて、出てくる人々は下衆なんだけど、憎めない雰囲気でコメディとドラマを監督は器用に纏めていて好きな作品。
そして、劇伴はシェルトン監督作品多数手掛けるBennie Wallace。あと映画に流れるサウンドには…
'Mood Indigo' by Duke Ellington
'I Got You (I Feel Good)' by James Brown
'Purple Haze' by Jimi Hendrix
'The Hook' by Queen Latifah
他にはアレサ・フランクリンやジョディ・ワトリーなど、多様。
おまけに、ビーチ近くにいる老いたストリート・ミュージシャン役で、伝説的なジャズミュージシャンのジョン・ヘンドリック(ローリングストーンズなどに影響与えた)、ビル・ヘンダーソン、ソニー・クレイヴァーが集結していたのも感慨深い。
そして「ハードプレイ」はあのキューブリックのお気に入り映画リストに入っていたという名誉ある作品でもあったりするから侮れない。
