LAタイムズのコラムニストが、
路上生活者・ナサニエルの演奏に心打たれ、
彼のコラムを連載する話。
感動を呼びそうな好材なのに
なんだか、あまり感動せず…
なんでだろ?
実話がベースになっているから?
記者とナサニエルの友情、
LAをとりまく富裕貧困格差、
支援施設の実態と現状、
政治問題、記者の元妻が上司…
いろんなことが、詰まっているから?
ナサニエルは統合失調症だから、
感情移入しようとしても、
こちらの想像の上を行ってしまうし…。
ジョーンズ(コラムニスト)と
ナサニエルの友情を描くことに
もっとウエイトをかければ、
感動ものだったんだと思う。
でも、監督、脚本家はそうしない。
たぶん、あえて。
アメリカ映画なのに、
感動させようとしてないみたい。
平面的に凹凸なく並べることで
見方、とらえ方を
こちらに任せているのでは?
と、少し思いました。
素敵な題材だから、感動モノにして
別verを撮り直す。
韓国版でリメイクとか、いい❗️
それにしても、ナサニエルを演じた、
ジェイミー・フォックス。
素晴らしかった。
※少しネタバ〜れ
ラスト近く、ナサニエルの姉が
LAに彼に会いにくるのですが
その飛行機からの、LAの眺め。
大きな一軒家が緑囲まれた土地に、
並んで建っていて、
ほとんどの家にプールがある光景。
そこからの、
支援施設前でクルマを降りるお姉さん。
考えさせられちゃいました。