dm10forever

ウォーターボーイズのdm10foreverのレビュー・感想・評価

ウォーターボーイズ(2001年製作の映画)
3.8
【キラキラ】

たまたま娘が僕の部屋に来て「これってどんな映画なの?」と言って棚から抜き出したのがこの作品。

「男の子がシンクロナイズドスイミングをやる面白い映画だよ」

水泳を習っている娘は「男がシンクロ~?」とおどけてみせる。
実は、子供たちの成長に合わせて(観てほしい)と思っている映画がいくつかあって、これもその中の一つではあった(もうちょっと先でも良かったけどね・・)。
でも、とても興味を持った娘が観たい観たいとのことで9歳の娘と5歳の息子と一緒に鑑賞。
入り口はあくまでも「水泳」だったけど、この映画を観ながら「仲間の大切さ」「千里の道も一歩から(何事も1から始めなければ物事は始まらない)」「目標を達成することの充実感」等々、幼いながらもいろんな事を受け取った様子でした。

途中のドタバタ(伊勢崎町ブルースをバックに玉木君の頭に火が燃え移ってプールサイドを走りまわるスローモーションシーンなど)は涙を流して笑っていましたが、徐々に彼らの努力が奏功しはじめ、ついに学園祭前日・・・というところでまさかのトラブル。
消火の為にプールの水の大半を使ってしまったため、明日の本番までにプールの水は間に合わない!どうしたらいいんだ!!
・・・このシーン前後の子供たちの(うわぁ・・・・どうしよう)っていう顔をなんとも微笑ましく眺める父さん。
「ねえ、どうなっちゃうの・・?」
ストーリーに没頭して泣きそうな娘。
「ね~。大変だね~。どうなるのかな?」
あらすじを知っているけど、それを言っちゃいかんでしょということでガマンガマン。

そして大逆転!憧れの桜木女子高からプールをお貸ししますとの申し出、飛び跳ねて喜ぶメンバー達。「やった~~~!!」子供たちも大喜び(笑)

そして始まる「ウォーターボーイズたちの晴れ舞台」。
娘はまさに息を飲んで彼らの演技を見守っていた。それはまるでドキュメント映像を見ているかのように・・・。
そして、ラスト。なんとかトラブルを乗り越えて人間ピラミッドも完成させ、感動のエンディングへ。

娘「よかった~~~(涙)」

まさに展開は「王道の青春爽やか(ドタバタ)ストーリー」。矢口監督の得意とするギャグの要素もてんこ盛りで、老若男女が楽しめる作品になっている。
だからこそ、9歳の子供がどう受け取るのかという点で非常に興味があった。

まだまだ「部活」はおろか「青春」だって知らない年だけど、頑張って何かを成し遂げたあとの笑顔ってこんなにキラキラしてるんだってことがわかったんじゃないかな。

お父さんはもう何回も観てるから大丈夫・・・・うそ、やっぱり頭が燃えるシーンでは笑っちゃったし、ラストでは泣いちゃったし。

でも、こうやって親子で観て一緒に泣いたり笑ったりできるのって、なんかいいな~って。劇場でホラーばっかり観てたらいかんですね(笑)
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