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プロメテウスのdm10foreverのレビュー・感想・評価

プロメテウス(2012年製作の映画)
3.4
【女は強い!】

今週末に5連休とれたので、ゆっくり映画を観てくるつもりです。
で、その中の1本が「エイリアン・コヴェナント」。エイリアンシリーズの前日譚として描かれた「プロメテウス」の続編です。

となれば復習が必要という事で、改めて鑑賞しました。
実は初見は映画館、その後DVD化されてからも1度観ていましたので、今回で3度目になるのですが・・・

「難しい」

エイリアンシリーズとの繋がりばかりに気を取られていたせいか、伏線などには気が付くものの、物語の核となる部分がどうしても消化できず「面白いんだけど・・・」という、モヤモヤ感を残す結果となってしました。
物語の中でショウ博士が「彼ら(巨人たち)は人類を滅ぼす」的なことを叫びますが、目的がイマイチ見えないというか、恐らく太古の昔から地球に出入りしていたであろうことは、冒頭の壁画の行で織り込み済みとして、それとエイリアンを結びつける必然性が理解できなかったのだ。

デヴィットの行動心理も読めなかったな。
今シリーズに出てくるアンドロイドはどれも「曲者」キャラだけど、彼はある意味一番かもね。
最初の探索で入手した黒い液体の正体を知るため(?)に、チャーリーを実験台にしたり、ヴィッカーズの命令には絶対服従かと思いきや、肝心のところでモニターカメラのスイッチを切ってしまったり。
感情はないけど、明らかに物事の前後や順序を理解したうえで、何か目的を持って行動していたよね。
でもそれが何だったのかが解決されないまま・・・。

結局、あのエイリアン共は巨人(エンジニア)達が造ったのか?
従来のエイリアンシリーズのように「卵」から孵化せず、あの黒いポットから出てきたってことは「人工物」?
あの巨人たちはそれを地球に持っていくつもりだったってこと?なんで?

結局ウェイランド爺さんは生きていて、永遠の命を手に入れるカギを探してこの星に来たってことになってたけど、それもどうでもよくなっちゃったし。

だから、実はこの作品単体で終わるなら低評価のつもりでした。
「面白かったけど残らない」って感じで。
ただね、救いは「続編」が作られたこと。
制作側も明らかに「繋がり」を意識して作った(らしい)こと。
もしかしたら「2つ観てやっと完結するのかも」と淡い期待もあり。
そう思ったら「プロメテウス」の見え方が変わってくるから不思議ですね。

さぁ、どうなるか。

単に「エイリアン・コヴェナント」の評価に留まらず、プロメテウスの評価にも影響する可能性がありますよ。
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