Yu

フローズン・タイムのYuのレビュー・感想・評価

フローズン・タイム(2006年製作の映画)
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今を生きない若者に送る一瞬の中に息づく愛の物語
無気力になると1日、1時間、1分1秒が果てしなくクソ長い。
振られたことで限りなく0に近い時間を無気力に移動する主人公に羨ましさを感じました…

ただ時間を止めることは、私も考えたことは何度もありますが、無理だから諦めることにしました。
慣性の法則
車で急ブレーキをかけると前につんのめる原因である慣性の法則。
時間を止めたことによって自転・公転も止まるのなら時速約11万キロ、音速のおよそ100倍の速さで東にブッ飛びます。また時間が動き出せば次は西ヘ、音速の100倍の速さでブッ飛ばされるのです。
分子の熱運動
空間に存在するすべての分子が静止するのであれば、そこには熱エネルギーが発生しないため絶対零度(-273度)になります。
凍った体が音速の100倍の速さでブッ飛ばされるのです。
光子の停止
時間を止めると光子も静止するので光が一切眼球に入らず完全な闇となります。
完全な闇の中、凍った体が音速でブッ飛ぶのです。
哀しいかな。
ただ映画なら、妄想なら許されるものへの憧れは一生かけても拭いきれないんじゃないでしょうか。
とにかく、個人的にも人類的にもカメラワーク、映像ともに好きな映画でした
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