明日の昼過ぎまでにデンバーからシスコに着くか、という賭けをした車の運び屋が、スピード違反して警察から追い回される、というだけの噺。タランティーノの｢デス・プルーフ｣の元ネタになった映画の一つ。
いかにもあの時代らしい、反体制的な物語ではあるが、何が素晴らしいかって、あえてドラマに力を入れすぎていないところ。
もちろん、ドラマに力を入れれば、｢イージー・ライダー｣のような名作にはなるが、純粋にアメリカ南部の気が遠くなるような砂漠の暑苦しさと、そこを走るダッジチャレンジャーのカッコよさをひたすらに追求してる点は、やはり評価すべきではないか。
主人公のバリー・ニューマンは、ダスティン・ホフマンとジーン・ワイルダーを足して2で割ったような二枚目。
