最近、仕事で知り合ったフィレンツェ出身の人に「トスカーナといえば、Il Cicloneですよね」とこの映画について話したら想像以上に受けたので、思い出しレビュー。
曰く、レオナルド・ピエラッチョーニはイタリア本国ではとんでもなく人気らしく、特にこの映画で主人公の弟役を演じているマッシモ・チェッケリーニとコンビを組んだ最新作「Pare parecchio Parigi」は、かなりオモロいらしい(日本では公開未定)。
トスカーナのド田舎にスペインからやってきたフラメンコダンサーの一団が迷い込むことから始まる、ドタバタラブコメディ。なんということもない噺なんだけど、トスカーナの田舎の風景の長閑さとイタリア人らしいあっけらかんとしたド下ネタの対比が最高。出てくる人みんなチャーミングで、イタリアに行きたくなる1本だ。
注目すべきは、イタリア語(それも、トスカーナ方言)しか話せないイタリア人の主人公たちと、スペイン語しか話せないスペイン人のダンサーたちが何とか会話をする場面。言語学的にイタリア語とスペイン語は近いというが、こうして映画で見せられるとなかなか面白い!やっぱり、ラテン諸国で生まれた人はズルいわ。