タビアーニ兄弟の名前は「カオス・シチリア物語」で覚えたのですが、この映画はそれに比べると今二つぐらい迫力が無く、見たときにちょっとがっかりしたのを覚えています。
『イントレランス』を作っていた頃のイタリア人の職人の兄弟の物語ですが、映像がきれいなだけでこれと言ってインパクトはありません。
ラストの戦争での場面が売り物でしたが、これも流れが悪くて今ひとつでした。映画史のお勉強のおさらいに一寸良いかな、という程度の映画です。
同じような設定では、『真夜中のカーボーイ』のジョン・シュレシンジャーの『イナゴの日』がドラマ的にも映像的にも素晴らしかったと思いますが、これも今ひとつ間延びしていました。
題材として撮影所ものって難しいのかもしれませんね。