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グッドモーニング・バビロン!のhynonのレビュー・感想・評価

3.8
映画創生期のハリウッドを舞台に、映画製作に携わったイタリア人兄弟の夢とロマン、戦時下の数奇な運命を描く。

現在のように撮影技術もCGも通信手段もなかった時代。
しかも世界情勢は混乱を極めていた。
それでも映画を撮りたい、いい作品を創りたい、という当時の監督、スタッフらの想いが伝わってきて、どこか「ニュー・シネマ・パラダイス」にも似た映画愛を感じさせる。

この映画で兄弟がセット建設に参加するのは、映画の父と言われるグリフィス監督の超大作「イントレランス 」(1916年)。

現在の53億円に相当するという制作費もすごいが関係者の数もすごい。撮影に参加したエキストラだけでも4000人を超えたという。今ならCGで簡単に合成できるだろうに…。

戦争の破壊性と映画(芸術)の創造性・不滅性を象徴するようなエンディングが忘れられない。
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