人種差別が横行していた1930年代アメリカ。理不尽な差別社会の中、黒人大学であるワイリー大学のディベート・チームが教師に導かれ、全米討論大会で優勝を目指し白人大学との試合に挑んでいく、実話に基づいた青春ヒューマンドラマ。
「ディベートは知のスポーツ。」
ハデさは無いけれど、様々な場面での言葉がパワー溢れてて、討論大会の試合で繰り広げられる熱戦はまさにスポーツ観戦のそれといった感じで勝敗の行方に手に汗握りました。
ディベート対決カッコよかったです。
根拠を明示して話の筋が通るように組み立て主張を貫く爽快さや、相手の主張を論破する痛快さ。
何よりも、一つ一つの言葉の持つ力強さが印象的でした。
1930年代の、学校をはじめ公共機関や設備を「白人専用」「黒人専用」に分けて差別したり、白人が感情のまま黒人に集団リンチするのが当たり前だった社会。
そんな理不尽や恐怖に立ち向かいながら、言葉という武器で人を傷つけるのでなく、未来を切り開くために熱弁を振るって聴衆の心を動かし、変えていこうとするワイリー大学の熱血教師とディベート・チーム。
チームメンバーの成長も素晴らしかったです。
ラストの全米中継されたハーバード大学との決戦は心打たれました!
ディベートももちろん、人種差別問題も勉強になる作品でした。
★1935年、人種差別が根強く残るテキサス州マーシャルのワイリー大学で働く黒人教師トルソンは、歪んだ社会を正すのは教育だけと信じ、ディベートクラスを立ちあげる。
トルソンの指導のもと、討論大会に向けて特訓を開始するディベート・チームの生徒たちだったが、、。