雨丘もびり

リトル・ランボーズの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

リトル・ランボーズ(2007年製作の映画)
2.3
『シング』ガチラブな私、『シング・ネクストステージ』公開前に、ジェニングス監督作を観ておこうと思って。

...んんーなるほどねえええ(^^;)。
大筋は『シング』のパイロット版っぽいし、監督の「こういう物語が楽しい!」っていう趣味や作家性はよくわかる。

ただ、CGアニメだったら楽しめる演出(子供が盛大に吹っ飛んだり、実弾でウィリアムテルごっこしたり、骨折確実なスタントさせたり)を、実写でやられると危なすぎて引く。
ジェニングス監督の、妙にクズ男に寛容で肯定的な価値観も、ちょっと本作の段階では理解致しかねます。
主人公二人が仲良くなるプロセスも、映画を撮りたい少年たちに対して"甘すぎる世界"も、私はノレない。いじめとか軽犯罪とか。

あと、物語を盛り上げるために取って付けました要素...カルト教団とか、イケてる設定のだせぇフランス留学生とか、育児放棄ママと不器用兄貴とか、あんま活かせてない印象。どれも主人公ズの脅威として機能してない気がした。

んー!でもなー。
仲直りのために拙いハッピーエンドでっちあげて、不器用だけど本物の気持ち込めたよっていうオチは、嫌いじゃないわ。
ものすごいイビツな映画だし、ひどくヨロシクナイ所も多いけど、徹底的に嫌いにはなれない魅力がある。
それに、このイビツさは大分修正されて『シング』のバスターやマイクを産んでる気もするし、やっぱり公開されたら劇場で観ようと思ったのでした。

ランボーあんま関係ないw。
兄貴の大根芝居と「どうも...じゃあもう死ぬよ」は好きな台詞。