松原慶太

バベットの晩餐会の松原慶太のレビュー・感想・評価

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)
4.3
シンプルで、たんたんとした、他愛のないお伽話、と思って見ていたら、最後に涙が出た。大人の寓話。

舞台はデンマークの小さな村。牧師の二人娘はいずれも評判の美人。村の内外から、姉妹に求愛すべく多くの若者たちが訪れる。

しかし彼女たちは、神に仕える静謐な暮らしを望み、それと悟った男たちは黙って去っていく。

時は流れ、牧師も死に、美しかった姉妹も年老いる。やがて彼女たちの教会に、革命でパリを追われた中年女性が住み込むようになる。その女性、バベットは一流の料理人だった。
松原慶太

松原慶太