来夢

ロボコップの来夢のレビュー・感想・評価

ロボコップ(1987年製作の映画)
3.8
小学生の頃、遠足かなんかの貸し切りバスの車内で流れてたのがロボコップとの出会い。
ということは大好きなバーホーベンとの出会いも、大好きなフィルティペットとの出会い(たぶんまだSW観てなかった)もここかも。今思えば、幼気なこどもたちにバーホーベン見せるとかどんな変態だよw って思うけれども。宇宙刑事ギャバンの影響を受けているとはいえどう見てもギャバンよりダサい。でもそれがいい。彼はロボットだからこそスーパーヒーローになれ、人間ではないからこそヤバいやつにもなった。ロボコップは「アイザックアシモフのロボット三原則は都合が良すぎないか?」という話な気がしている。人間が作る以上人間に都合の良いように作られるのは当たり前だけれども、そこに悪意や欲が組み込まれないはずがない。ロボットを完全な正義にするには完全な正義の定義を人間がしっかりつくれていないといけない。ロボコップは元人間ではあるので、そこに葛藤するということができた。それが物語の核となり、ロボットと人の危ない関係性に警鐘をならす。AIが本格的に進歩を始めた令和の今に観て、じゃあ人はどれだけ進歩してるんだろうってのを少しだけ考えてしまった。たぶんロボコップみてそこまで考える人はほとんどいない。ロボコップを観るとオムニ食堂に行きたくなるし、オムニ食堂に行くとロボコップを観たくなるけれどたぶん全く関係ない。トッポギ食べたい。
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