アルフレッドおじさん

絞殺のアルフレッドおじさんのレビュー・感想・評価

絞殺(1979年製作の映画)
3.0
YouTuberさんが勧めていたので視聴。

【この物語を一言で言うと】
息子を溺愛していた美子さんが家庭内暴力で手をつけらんない息子を旦那に殺させて小便漏らしたり、近所の連中の好奇な目に晒されるわ、息子を思い出して自慰行為してたら、旦那に見つかって強姦されるわで、頭がおかしくなっちゃう話

【この物語を通して主人公は何を手に入れるのか?】

赦し

何が欲しかったのか…息子が東大へ行くこと

何が必要だったのか…息子との適切な距離感

差分…息子との癒着。共依存。


【似たような他の作品と何が違うのか?】

実際の事件が元になっている脚本

【感想】

昔の女優さんで雪山で濡れ場もこなさなきゃいけないのキツいっすね…。

ツトムくん、好きな女の子が義理の父に犯されてるのを覗いてしまい、レイプ未遂もするわ、初体験が雪山で青姦、しかも、その直後に好きな女の子は殺人を苦に自殺とか、重過ぎる童貞喪失エピソード。その直後にツトムくんは暴力に目覚め、母親の美子さんをレイプしようとするが未遂。美子さんもツトムさんに乳を吸われて恍惚な表情を浮かべていたが、良いタイミングで父ちゃんが戻ってきてツトムさんと大喧嘩…。とにかく、母ちゃんが色気あり過ぎて、息子にも親父にもレイプされるという…。しかし、こんなお爺さんとお婆さんの濡れ場を何度も見させられるのは、なんとも居た堪れない気持ちになりますね。親の情事を目撃する的なトラウマ感があります。

それにしても、最初から取り扱ってるモチーフが、どう見ても、父殺しと母との近親相姦で、これってエディプスコンプレックスの話だよな、って思ってたら、ツトムくんが精神科に連れて行かれるシーンで、この時期(高校2年生)はみんなエディプスコンプレックスって言われてて、劇中で言っちゃうんだ…って思いました。

なんか、雪山で急に青姦始めて、終わったと思ったら、また山の頂上で青姦。すすき畑で青姦未遂、息子の死んだベットの上で自慰行為する母など、はちゃめちゃな濡場の連続で笑ってしまいました。

エディプスコンプレックスと学歴社会と家庭内暴力とか当時のトレンド社会問題をてんこ盛りにした感じの映画で面白かったです。団塊ジュニア世代は、あー子供の頃、こういう風景だったよなぁって思える場面が多いんじゃないでしょうか。

おじいちゃんとおばあちゃんの濡れ場マニアにはオススメしたい映画です!