ひらさま

ネレトバの戦いのひらさまのレビュー・感想・評価

ネレトバの戦い(1969年製作の映画)
2.8
第二次大戦中、チトー率いるユーゴスラビアのパルチザンは、枢軸軍の大勢力に押され、ネレトバ川付近の谷間に追い詰められる
人的に不利なパルチザンは、命綱?とも言える橋を自ら爆破する大胆な撹乱作戦を実行
結果、敵は作戦を誤る事になり、パルチザンが劣勢を回避するまでが描かれる
本作は史実を基に当時のチトー大統領が製作指揮をとったと言われており、共産国ならではの国を挙げて製作された超大作
当時ユーゴスラビアは存在していた!
従って物量の投入は半端なく、カメラがどこまで移動しても人の群れが絶えないあたりの描写は、今時の若者なら絶対にCGだと思うハズ
ところがせっかくの大物量を並べたにも関わらず、カメラワークに工夫がなく、スケール感が伝わらないのは残念
演出も平板で逸話の数々も盛り上がらない
共産国の作品ながら、ユル・ブリンナーやらオーソン・ウェルズやら、当時のアメリカ映画を代表する大物も出演しており、ワールドワイドでも通用する布陣を敷いてる
どんなルートで調達したんだろ?