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バイオハザードのRのネタバレレビュー・内容・結末

バイオハザード(2002年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

実家で。

テレビゲーム「バイオハザード」の実写化作品。

監督は「デス・レース」のポール・W・S・アンダーソン。

あらすじ

ある日、アメリカ合衆国ラクーンシティ郊外に位置する大手企業アンブレラ社の地下研究所「ハイブ」で研究中の生物兵器「Tウィルス」が何者かの手によって漏洩するバイオハザードが発生してしまう。その頃、地上の洋館で記憶喪失状態で目覚めたアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ「記者たち〜衝撃と畏怖の真実〜」)は特殊部隊の隊員たちと共に事態の究明にあたる。

Netflixにて、久しぶりに観たくなって。

ご存知、カプコンの人気TVゲーム「バイオハザード」の実写化作品はこれを皮切りに多数作られ、人気シリーズとなっているが、今作はその記念すべき一作目。

日本では「バイオハザード」という馴染みのタイトルだが、向こうでは「RESIDENT EVIL」…うーん、違和感!ゲームも人気なんだし、「バイオハザード」じゃダメだったのだろうか。

よくポール・トーマス・アンダーソン監督と比較され、蔑称を込めて「ダメな方のアンダーソン」と揶揄される今作のポール・W・S・アンダーソン監督だが、少なくとも今作は普通に楽しめる作品だと思う。

冒頭、ハイブでバイオハザードが発生した際のパニック描写、特にエレベーターで閉じ込められて…のくだりは、なんか「ファイナル・ディスティネーション」シリーズにもあったような感じで掴みとしては全然アリ、しかも、ここでの死傷者が後々のゾンビになるわけだから伏線にもなり得ている。

そして、「バイオハザード」シリーズの看板女優であり、監督の奥様でもある笑、ミラ・ジョヴォヴィッチの登場!!

新生「ヘル・ボーイ」でのヴィランとして予告で登場した時も相変わらずの美しさだったけど、今作でのミラはやっぱり若々しい。

見えるか見えないかくらいのフルヌードも惜しみなく見せ、記憶喪失状態から徐々に覚醒し、遂にはゾンビ相手にアクロバティックなアクションで魅せる様はまさに主人公だ。

脇を固める特殊部隊の隊員たち+アルファもいい。

「ちん○のついたネーチャン」ことミシェル・ロドリゲス(「アリータ:バトル・エンジェル」)は、なんだかんだやっぱり今作でのイメージが強く、キャリア的にもこの頃から印象に残る女優さんとして映画ファンにインプットされたんじゃないだろうか。

早々に隊員たちが犠牲になる中、ヤロー共の中で鍛え上げられた男勝りな性格でゾンビを撃ち殺す様はやっぱカッコよかった!!

終盤での死んだ…かと思って、ゾンビにならないようにトドメを刺そうとしたら「まだ死んでないよ…」とジト目で最期の力を振り絞ってツッコむシーンはウケたw(その後、惜しくもゾンビになってしまうが、ファンからの人気の高いキャラだからか、後々クローンになって再登場w)。

あと、同じく隊員のチャド・カプラン(マーティン・クルーズ)、このキャラクター、実は今作の中で個人的に1番好きな奴で、IT担当ということで、ハイブのセキュリティを突破する任務を請け負ったのが、運の尽き…、まさかの味方のほとんどを失い、ゾンビを解放してしまう。元々プレッシャーに弱い性格らしく、当初は自分のやってしまったことに押しつぶされそうになりながらも、そこは隊員としての責任が優って、次第に「イイキャラ」に変わっていくので、なんつーか感情移入がすごくしやすいんだよなぁ。

中盤、「俺に任せて先に行け!」展開で離脱しながらも、実は生きてました!の面目躍如のシーンから、おいおい、やるじゃねぇか!と感心したのもつかの間、終盤でクリッターに喰われてしまうという悲しいキャラでもある…。ただ、気に入っていたのは俺だけではないようで、監督も実は続編に彼を再登場させたかったらしいw

後は、やっぱ部隊の隊長であるワン(コリン・サーモン「エンド・オブ・キングダム」)だよなぁ。チームの頼れる隊長として登場しながら、まさかの序盤の退場!!加えてその死に方がレーザートラップによって細切れという個人的にも映画における死に方においてかなりインパクトに残る退場だったと思う。

やっぱり、2001年の作品だから、今見ると結構古臭い感じも受けるんだけど、逆にそれがまた味となって楽しめる作品だった。

このシリーズは後々、スケールが大きくなるにつれて評価は相対的に下がるのが残念。この監督、バイオをファイナルまで手がけた後の次なるターゲットは、まさかの「モンスターハンター」!!

うーむ、不安しかない。
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