うえびん

運動靴と赤い金魚のうえびんのレビュー・感想・評価

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)
4.5
子どもは子どもだったころ

大人に怒られると怖かった
大人に褒められると嬉しかった
子ども同士で、すぐに仲良くなった
キラキラした物、カラフルな物に心が踊った
家に新しい電化製品が入るとワクワクした
視線が低かった
だから、足元や靴がよーく見えた

あらゆる場面で、自分が子どもだった頃を思い出す。
あらゆる場面が、子どもの目線で描かれているから。

子どもの目には、あらゆる物が新鮮に映る。
牧歌的な風景、エキゾチックな街並みの映像は僕の目にも新鮮に映った。

靴をめぐる日常のお話

修理される靴、行方か分からなくなった靴、アリと妹に履き回されたり、洗われたり、溝に落ちて流されたり、マラソンで履き潰される靴、アリが欲しかった新品の運動靴……いろんな靴がいろんな表情を魅せてくれる。

カッカッカッ、こつこつこつ、タッタッタッ…
いろんな靴音が耳に響く。

幼少期を思い出しながら、成長と共に足元を護ったり、彩ってくれた靴たちを思い出す。

脚下照顧

あらためて、足元をみつめることの大切さに気づかせてくれる。心がほっこり暖まる作品◎
うえびん

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