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運動靴と赤い金魚のTSのレビュー・感想・評価

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)
3.6
【運動靴を入手することもままならない】76点
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監督:マジッド・マジディ
製作国:イラン
ジャンル:ドラマ
収録時間:88分
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貧困というのを間接的に伝えるイランの名作。運動靴はともかく、赤い金魚は何のことだろうと最後までみていましたが、最後の最後でわかりました笑 イランはイスラームの国であり、街並みからやはりその名残が見えるのですが、やはり貧困は問題の一つでもあり、学校には行けるが、運動靴を買うこともままならない少年とその妹の日常を描いた作品です。

ある日主人公のアリが妹の運動靴をなくしてしまいます。本来というか、では新しい運動靴を買えば話はそれで終わるのですが、今回においては運動靴を買うことも厳しい状況にあります。毎週のように賃金を取り立てにくる大家。家庭状況はかなり苦しく、とてもじゃないが自分が運動靴をなくしたから買ってくれと親に頼める状況ではありません。ではどうするかというと、履き終えたら即座に妹に靴を貸すという日常を繰り返すのです。そのせいでアリは必然的に遅刻を繰り返すようになり先生に叱責される毎日。とても悲しい状況。そんな中、マラソン大会の情報が入ってきて、3位になったら景品として運動靴がついてくるというのです。足に自信があったアリはこれに参加して、3位を狙おうとします。

この3位にならないと、という条件付きがまた面白い。1.2位になってはダメなのです。これは簡単なようで実は難しいのです。果たしてアリは運動靴を入手することができるのか。。

どこが良い、とピンポイントで言及するのは難しいのですが、西アジアに住むとある兄妹の日常と、ほのかに貧困について言及した作風が好印象でありました。
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