沼に面したモーテル。ある夜、客のリクエストに応えられずクビになった娼婦クララがやってきた。売春宿に居られず泊まるところがないのだ。主人は彼女が娼婦だと見破ると襲いかかるが、拒否され逆上、鋤で殺害してしまう。死体の処理は簡単だ…裏の沼に放り込めば、凶暴で腹を空かせたクロコダイルが「キレイ」にしてくれる。
深夜、旅の途中の一家がモーテルに現れた。ロイ&フェイ夫婦と幼い娘アンジー、そして犬一匹だ。しかしチェックインの最中、沼に近づいた犬がクロコダイルに食われてしまう。そのショックでアンジーは泣き叫び、ロイは仇を取ろうとクルマのトランクからショットガンを持ち出した。主人はクロコダイルを殺されてはたまらんとロイを鎌で刺し、クロコダイルに献上した。全てを抹消するため二階の部屋に上がった母親と娘も始末せねば、と考えた主人。その頃、クララの父親と姉が地元保安官の元を訪ね、捜査を依頼していた…
「悪魔の沼」
トビー・フーパーの代表作。巨大鎌で動きを封じ、仕上げはワニという殺人モーテル主人の話。男優陣は渋いキャスティングで、町一番のクズ青年バック役がロバート・イングランド。クララの父親役がメル・ファラー。保安官役は「ビッグマグナム77」のスチュアート・ホイットマン。中でも、ちょっと個性的なロイを演じているのがウィリアム・フィンレイ…「ファントム・オブ・パラダイス」の怪人ですな。
女優陣は「悪魔のいけにえ」組のマリリン・バーンズ。その娘が「ハロウィン」のカイル・リチャーズでした。
フーパー版のサイコという趣もある一本。綺麗なお姉さんたちのヌードも見どころです。
