ぬまつ

戦火の中へのぬまつのレビュー・感想・評価

戦火の中へ(2010年製作の映画)
4.4
朝鮮戦争における韓国の学徒兵71人と、北朝鮮との戦いを描いた作品。

最後の戦いが内容が濃い。
尺は20分ちょっとしかないみたいですね。その倍以上に感じる。

最初、視聴者がクスッと笑えるミスを学徒兵がする。
そこでホッとした瞬間、学徒兵の攻撃が北朝鮮に当たる。
その攻撃で北朝鮮側が本気になる。
戦闘スタートです。

数で圧倒的に負けている学徒兵。グッときたのは、自爆する学徒兵ですね。
自ら爆弾を抱えて相手の砲台に身を投げて大爆発させたり。
撃たれて瀕死になっても、最後の力を振り絞って
足元に火を付けて爆発させて相手を大量にやっつけたり。
誰も怖がることなく祖国を必死に守ろうとする姿が感動的で、切なくもありました。

とにかく韓国映画の強さを実感させる力作です。
戦争もので日本映画はこの迫力は出せないだろうな。

戦闘に至るまでの過程も上手く描かれていました。
主人公が母親へ送り続けた手紙、その母親が息子には決して見せなかった涙、瀕死の弟を楽にさせてあげようと兄がした行動、真面目な主人公と悪ガキとの和解、等々。
全てがただただ悲しくて。

ラスト、助けに来た韓国の兵隊が、学徒兵のリーダーを抱きかかえ囁くシンプルな一言、印象的でした。
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