20210413:この春から玄さんも6年生になりました。この映画はアマゾンプライム、家族3人で視聴。
最近、俺の帰りもずっと遅くて(先月は残業時間が118時間だったな)、玄さんと一緒の時間が全く取れてなかったので、暖かい映画を見たいなと思ってチョイスしました。
玄さんは『ファンシィダンス』『シコふんじゃった』『それでもボクはやってない』も既に見ていて、周防昌行監督作が好きなのは分かっているので、見始めて見たら、お馴染みの面々が出ていてやはり面白かった。
映画を通じてみたいものといえば、色々あるわけですが、一つには登場人物の心情的な変化や前向きな成長というものが挙げられると思います。
映画というのは客観的なメディアですから、こういうリアリティラインの高い作品では、登場人物の成長や変化というのは、形や色の変化ではなく、行動や態度、口調や目線などのアクションに現れてきます。そこがすごくちゃんと描かれていて素晴らしいな、と思いました。
映画に出ている多くの登場人物が、なんらかの問題を抱えながら登場してきて、それに前向きに立ち向かって、人間関係とか自分の努力によってそれを相対化していく過程が見られて、玄くんもそういうところに引き込まれているようでした。
役所広司をはじめ、竹中直人とかデブの田口なんとかいう役者とか渡辺えり、あと草刈民代とかが最初に出てきたシーンと最後の方に出てきたシーンでは明らかに違う、前よりも良き人になってるんですよね。
その変化が社交ダンスの技術の向上という身体性を伴って描かれているのが、この作品の水際だったアイデアかと思いました。
あと、余談ですが、主人公の通う社交ダンス教室のビルの上の階にストアハウスと大きく描かれているのでもしやと思い、関係者に声をかけてみるとさにあらず、そこは前衛的かつ抽象的な身体表現が特徴のダンスカンパニーであるストアハウスカンパニーの昔のスタジオだったようです。そのビルも今はないそうですが。江古田にあったのかな? 昔、何回かみに行ったことがあるビルでした。
そのビルは取り壊しになり、今はないそうですが、ストアハウスカンパニーは今も健在です。
http://www.storehouse.ne.jp/pg171.html