えいがうるふ

ダーウィン・アワードのえいがうるふのレビュー・感想・評価

ダーウィン・アワード(2006年製作の映画)
3.9
馬鹿な人間をあざ笑うというより、主人公を含め、人間という行動に無駄と矛盾の多い残念な生き物のどうしようもなさを笑いとばそうという趣旨の映画かと。
一人で大恥をかいた時、周りの人間に見なかったふりをされるよりいっそ爆笑してもらった方が救われることもある。不幸にも愚かな死に様でこの世を去った人々の存在意義を後付けするダーウィン賞の発想は、実はノーベル賞以上に人間愛に満ちているのかも。
「実際のところ、勇気と愚かさはほぼ同義」にはつい爆笑したが、話が進むにつれて、過剰な警戒心も愚かさとほぼ同義ということが分かる仕組み。予想以上に面白かった。